此方は漫画家・吉原基貴のブログです。
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2011年11月19日『サイバーブルー ~失われた子供たち~』単行本第二巻、発売いたしました。
僕が、この作品の作画を正式にお引き受けさせていただく事になったのは、2010年初夏の頃でした。
当時、まとまった仕事も無く、この先漫画家として生きてゆく事に、焦燥と限界などを感じていました。
2003年、『週刊モーニング』で連載していた『U-31』という作品以来、一度も連載の機会も無く、単発の仕事で食い繋ぐ毎日でした。
そんな折、かつて一度一緒にお仕事させていただいた、『週刊コミックバンチ』(2011年現在、終刊)の編集者さんから、連絡がありました。
『この度、新創刊の月刊誌を立ち上げる事になった。その雑誌で、『CYBERブルー』を描いてみないか』
初めは、何の事を言っているのか良くわかりませんでした。
『CYBERブルー』の名に、聞き覚えはありました。
『CYBERブルー』は漫画家、『原哲夫』先生がかつて連載していた作品です。
映画やアニメ、ゲームのリメイクやスピンオフのような漫画は、幾つか聴いた事があるけれど、漫画のリメイクの漫画というのは、未だ珍しいものでした。
この作品は、一度完結されていて、もし引き受けることになるとしたら、原作者にあたる原哲夫先生のファンは途轍もなく多い。
僕が手掛ける事で、前作のファンや、原哲夫先生の作品が好きな方へ、何か失礼な事になってしまったりはしないだろうか。
そんな不安もありましたが、僕の中にはもう一つの感情がありました。
僕は、原哲夫先生のファンでした。ほぼ総ての作品を愛読し、その物語のスケールやキャラクターの生き様、圧倒的な描写に憧れ、時にお手本にして、漫画家になりました。
僕にとって、原哲夫先生は、誌面を通して眺めるだけの、遥か遠くの存在でした。
漫画家になり、周りの人々に迷惑ばかりをかけて、辛うじて生活している自分には、未だ現役で、第一線で活躍するその存在は、僕の中で更に大きく、強く、どうやっても手の届かない程に輝いていました。
そんな原先生の作品に携わる事の出来る喜びと、自分の、漫画家としての生きる道筋の先に、細く僅かでも光が射したようで、僕の胸は躍っていました。
原先生の作品に関わらせていただくことで、今一度、漫画の事を勉強しよう。
僕を通して、新しいモノを提供することで、少しでも、読者の皆様の新しい愉しみと、原先生の力になろう。
僕は、『新サイバーブルー(仮)』の原作原稿を受け取りました。
それから瞬く間に時間は過ぎ、気がつけば『サイバーブルー ~失われた子供たち~』は連載して一年と少しが経ちました。
この作品を読んでくださり、愉しんでいただいている皆様。
厳しくも優しく、随処に本当に的確なアドバイスを下さる原哲夫先生。
不慣れで不適格な指示にも、クオリティの高い絵で応えてくれるスタッフの皆様。
この作品へ関わる人達に感謝の意と、これからも努力や精進を怠らず、より一層面白い漫画になるよう頑張る事が、皆様への恩返しになると思っています。
此れからも、宜しくお願いいたします。
僕が、この作品の作画を正式にお引き受けさせていただく事になったのは、2010年初夏の頃でした。
当時、まとまった仕事も無く、この先漫画家として生きてゆく事に、焦燥と限界などを感じていました。
2003年、『週刊モーニング』で連載していた『U-31』という作品以来、一度も連載の機会も無く、単発の仕事で食い繋ぐ毎日でした。
そんな折、かつて一度一緒にお仕事させていただいた、『週刊コミックバンチ』(2011年現在、終刊)の編集者さんから、連絡がありました。
『この度、新創刊の月刊誌を立ち上げる事になった。その雑誌で、『CYBERブルー』を描いてみないか』
初めは、何の事を言っているのか良くわかりませんでした。
『CYBERブルー』の名に、聞き覚えはありました。
『CYBERブルー』は漫画家、『原哲夫』先生がかつて連載していた作品です。
映画やアニメ、ゲームのリメイクやスピンオフのような漫画は、幾つか聴いた事があるけれど、漫画のリメイクの漫画というのは、未だ珍しいものでした。
この作品は、一度完結されていて、もし引き受けることになるとしたら、原作者にあたる原哲夫先生のファンは途轍もなく多い。
僕が手掛ける事で、前作のファンや、原哲夫先生の作品が好きな方へ、何か失礼な事になってしまったりはしないだろうか。
そんな不安もありましたが、僕の中にはもう一つの感情がありました。
僕は、原哲夫先生のファンでした。ほぼ総ての作品を愛読し、その物語のスケールやキャラクターの生き様、圧倒的な描写に憧れ、時にお手本にして、漫画家になりました。
僕にとって、原哲夫先生は、誌面を通して眺めるだけの、遥か遠くの存在でした。
漫画家になり、周りの人々に迷惑ばかりをかけて、辛うじて生活している自分には、未だ現役で、第一線で活躍するその存在は、僕の中で更に大きく、強く、どうやっても手の届かない程に輝いていました。
そんな原先生の作品に携わる事の出来る喜びと、自分の、漫画家としての生きる道筋の先に、細く僅かでも光が射したようで、僕の胸は躍っていました。
原先生の作品に関わらせていただくことで、今一度、漫画の事を勉強しよう。
僕を通して、新しいモノを提供することで、少しでも、読者の皆様の新しい愉しみと、原先生の力になろう。
僕は、『新サイバーブルー(仮)』の原作原稿を受け取りました。
それから瞬く間に時間は過ぎ、気がつけば『サイバーブルー ~失われた子供たち~』は連載して一年と少しが経ちました。
この作品を読んでくださり、愉しんでいただいている皆様。
厳しくも優しく、随処に本当に的確なアドバイスを下さる原哲夫先生。
不慣れで不適格な指示にも、クオリティの高い絵で応えてくれるスタッフの皆様。
この作品へ関わる人達に感謝の意と、これからも努力や精進を怠らず、より一層面白い漫画になるよう頑張る事が、皆様への恩返しになると思っています。
此れからも、宜しくお願いいたします。
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